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カンブリア編



各エピソードごとの登場人物紹介。
記載するのは登場話数、キャラ名、出身作品です。
追加していくのは新規登場キャラや新しい動きのあるキャラ。

(草創期)


マグマ
出身:異人の「ま」

異人館の館長トトが預かっているカンブリアンの娘。
炎を出したり変身能力があるがほとんど使っていない。
ブラックナイトサテライトというバンドのギターで
黒鉄城メンバーの山田虎鉄とは夫婦。

異人館の古参メンバーやその仲間たちをおじさんと呼ぶが
血縁関係はない。


ジョー
出身:異人の「ま」

現代期編では数年がかりの計画でギルガメッシュを擁立したり
宇宙幕府の老中として摂政を取り行っていたが
カンブリア紀編では完全に傍観者。
彼が介入した最古の時代は鉄神オーパート神話編の縄文時代まで。
それ以前の話は彼も初めて聞くようだ。

ブラックナイトサテライトというバンドのドラムで
バンドメンバーが音楽講師のような活動をしてるのを見てうらやんでいた。
肩書マニアのようで諸々顔を突っ込んでるのは趣味が高じたものかもしれない。


上場巳 小雪 ティム
出身:鉄神オーパート 異人の「ま」

ブラックナイトサテライトのボーカルとベース。
ジョーの催しで予定が開いてるときは音楽講師をしていたようだ。
ティムが書いて小雪が弾いてるのは定番のブルースコードだろう。

文化圏の違う相手に講師を務めてるというだけで相当すごいものだが
音楽もある種数学じみたものなので異星間でも理論は変わらないのかもしれない。


ター・ヴィン大使と使節団
出身:カンブリア叙事詩

ウンモ星大使とその仲間。地球文化を学んでいる最中だろうか。
男女ともに銀髪銀眼黒い肌で軽いウェーブがかかっているようだ。
窓の外に気づかなかったのは幸運かもしれない。


顔面寺ジュン 鬼門すくな 鬼門悟郎
出身:黒鉄城

異人館の医務担当。色々な体質のニーズに合わせて担当が変わる。
おそらくセンターのすくなが責任者かもしれない。
巨大戦力の必要が無い時はこうして過ごしているようだ。


手前:内田ゆうや 艮 奥:山田虎鉄 ノレン
出身:鉄神オーパート 宇宙浪人 黒鉄城

異人館の厨房担当。別名料理出来るグループ。
責任者は宇宙浪人 艮。
巨大戦力の必要が無い時はこうして過ごしているようだ。


トト
出身:異人の「ま」

異人館の館長にしてカンブリアンを長い時間見守ってきたもの。
彼自身は月面に長いこと佇んでいた生物なのでカンブリアンや地球生物とは違う文脈。
かつての姿でかつての仲間たちの物語を語る
カンブリア紀編は彼がパーソナリティとして進行する章のようだ。


前列:ダウンロード マユ ヴォルグ
後列:サンジェルマン フラットホワイト ジェクター
出身:異人の「ま」

異人館に出入りする古参メンバー+α。
マユはカンブリアンのモスマンの孫で常時変身状態のようだ。
末端の足首や足指はモスの特徴が特に発露してる。

ダウンロードはどこかの文明で生まれ地球に流れ着いた来訪者。
ジェクターは例によってプロジェクションマッピングのため呼ばれた。

この中でフラットホワイト サンジェルマン ヴォルグがカンブリアンで
微妙に発生時期はずれるが長い目で見たらほぼ同期だ。



ベテルギウス シリウス プロキオン(冬の大三角)
出身:カンブリア叙事詩

大鎌のベテルギウス 三又槍のシリウス 巨鎚のプロキオン
はるか四万ネ前、旧石器時代に舞い降りた月面生物トトが
初めて会った人間にして初めての友人。
そして彼らこそが地球最初の安定してカンブリアンに進化したものたち。

宇宙の果てから飛来した塔から降ってきた流れ星をその身に受け
二つの顔を持ち人間を超える新しい生き物に変身したものたち。
それこそカンブリアン。
カンブリア叙事詩において一番最初の時系列の話であり
短い期間ながら彼らがトトに及ぼした影響は計り知れない。

余談だがカンブリア紀編は作者が10歳ごろに思いついた話である。
新都社に来て約8年ほどこのパートのために腕を磨いて時期を見計らっていた。
1話のパートは異人の「ま」とラプラスの「ま」のそれぞれで
分散して先出ししたがようやく今作にて
技術的、ストーリー的、心理的にも全編描ける段階になった。

小学生の頃考えた話を発表できる新都社という場に感謝。

余談の余談だがカンブリア紀編は小学生の頃考えた話で
エニグマ編は高校生の頃考えた話がベースである。
現代期編は新都社に来てからの話なのであらゆる意味で今作は総決算のつもりなのだ。


プロメテウス
出身:カンブリア叙事詩

ベテルギウスたちの集落の長の娘。
突如得た炎の能力で集落を焼き払ってしまった。
強力なパワーを発露させたカンブリアンは彼女や
エングラーのような鎧やスカートが変身態に現れる。

作中で現れた黒い影ことメタトロンは生物や文化の情報を含んだ
実体ある情報のようなもので、それらが人の体に溶け込むと
メタトロンが持つ生物や文化の情報が特徴に表れた新しい生物
カンブリアンに変身する能力を獲得する。
彼女の鎧やスカート、ボイラーのような腕はおそらく
メタトロンが実体のある人間だった頃の文化の情報だろう。

彼女はのちにミカボシによって鉄神星団のカハマルカのモチーフに採用された。

余談だが現実の科学技術も相当に発達しており
遺伝子編集ウィルスを製作するベクタービルダー社と
カスタムDNA鎖を合成する事業を行うプロテオジェニックス社によって
創世記とコーランをデジタルデータからたんぱく質に変換し注射したフランス人も居たりする。
人の遺伝子の中に生物や文化などあらゆる情報を保存できる時代なのだ。



カンブリア紀草創期編のトップ絵の余談

談笑する四人の背景には目指すべきメタトロンの塔があり空には星座がいくつか目立つ。
右からオリオン座、冬の大三角、双子座となっているので時期は冬だとわかる。
冬の大三角はトトが過去に出会った最初の仲間のことでもあるが当のトト本人にあたる星座がオリオン座。

オリオン座は構成する星の中にベテルギウスを含んでいるので後年(現代期)では
ベテルギウスの直系の子孫にあたるマグマの面倒を見ている。(マグマの親は船で演奏してるので定住しない。)

双子座は作中の神代にあたるカンブリア紀編ではカンブリアンの変身前後の顔を表しており
現代期編では主に谷屋ハジメに対する芦原アタルやネオンライトといったクローンや
鬼門悟郎にあたるネルガル、ター・ヴィン大使にあたるテル=ビンといった異世界人(パラレル)を表す。
そしてホロスコープ上では双子座は冬の大三角の上に位置するので今作のトップページの
現代期編から続いてカンブリア紀編が来る構成になっている。
こういうミーニングの説明をしたがりだがなかなかタイミングが無いので難しい。




カンブリアン
出身:カンブリア叙事詩

メタトロンという元は地球人と同じような生物だったが進化の果てに情報になった知性体。
彼らが新たな発展と進化を求めて肉の体を持つ地球人と融合したことで生まれた存在である。
大抵人間一人につきメタトロン一人分が混ざって誕生するが
中には2人分3人分と飲み込んだりさらに大勢飲み込んでなお変化しない人間もいる。
遺伝子上ではメタトロンの情報は記録されてるので剥製遺伝する場合もある。

鋼の強度の骨に大理石のようなしなやかさと強度の肌、変身能力を持つ。
中にはさらに特異な能力に目覚め、火や冷気などの自然界のエントロピーにアクセスしたり
空を飛んだり武器を精製したり生活圏を変えるほどの身体的変化を行ったりする。
変身状態の肉体や服飾の変化はメタトロンという種がまだ肉体を持って発展していた頃の名残で
一定以上の実力のあるカンブリアンに見られる三つ目の鎧もメタトロンの文化である。
人に融合した際に通常メタトロンの意識は消えるが、逆に意識を乗っ取ってしまう場合や
人とメタトロンの意識がシンクロし深い部分で結びついてしまった場合記憶の混乱を起こす場合もある。

なお上記の人とメタトロンの融合によって誕生する条件に該当するのは
草創期のアーリーカンブリアン、神話期のミュートスカンブリアンのみで
後年の箱舟期アークカンブリアンや現代期編のモダンカンブリアンはみな遺伝発露したものである。
現代期ともなると鉄神星団や他の種族との交わりもあるため超能力者や得意な技術や身体能力を持つものも現れる。
狂魂編で勾玉を使用した谷屋ハジメと谷屋アラタの変身態の差はこれが起因している。

また、月面に生息していたシェイプシフターのトトはメタトロンとの融合相性がすこぶる悪い。
これはラプラスの「ま」にて語られた彼の出生によるもので簡単に言えば
「滅亡した故郷の星生態系を全て詰め込んで作ったアダム」がトトその人なのである。
メタトロンとトトは本質は同じ情報の塊だがメタトロンが黄身と白身、それを包む卵の殻が"塔"である。
対してトトは彼そのものが情報であり変幻自在の器をもつ。
パンやうどんや素麺など何にでもなれてなおかつ元にも戻れる超常的な小麦粉とでも考えて貰いたい。
メタトロンの情報が侵入するすき間が無く、情報の言語が違うのでそもそも互換性自体無いのだ。

異人館を起点に考えた時、散っては集まってひとつの情報を共有するという
メタトロンが地球に来る前〜定着後に取った行動をトトが主導して取り持つという構図になっている。
今作が今までの作品の集大成であると同時に本来作者が想定していた形でもあるのでダブルミーニングにもなっている。
(読んでくれてありがとうございます。文章量が多くなってしまいましたがご容赦ください。)

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